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当館は高岡で代々旅館業を営み続けて、やがて90年。
戦時中は伏木港(ふしきこう:高岡市、富山市、射水市に渡る港湾)から、
上海に渡る軍人が多かったこともあり、
その方々の定宿となったことが、当館の始まりです。
当時は建具屋だった祖父が、高岡に訪れる多くの職人や商人を、
旅館として迎え入れるようになり、「大佛旅館」に改称して現在に至ります。
山町筋や金屋町の着物問屋を訪ねる人の定宿として利用される人も当時は多く、
商人たちの安らぎの場として親しまれてまいりました。
代々、職人気質の気遣いを教えられてきたこともあり、
宿泊客の翌日の仕事に差し支えないよう、夜は静かに過ごしてもらうために、
宴会などもお断りし、門限はいまも午後11時にさせていただいているなど、
当館ならではのおもてなしを今も続けていることが、こだわりでもあります。
旅館名の由来となった当館すぐそばの「高岡大佛」は日本三大佛として、
現在も昔ながらの風情を残しながら、多くのお客様をお迎えできることを誇りに思います。
これからも慎ましく、一人ひとりのお客様の出会いを大切に、
心のこもったおもてなしで、楽しい旅の思い出をお手伝いできたら幸いです。
大佛旅館 三代目当主 塩田也寸志